国際協力銀行の前田匡史総裁は、石炭火力発電事業からの投資を引き揚げるだけでは脱炭素社会への解決策にはならないとの見解を示した。
前田総裁は27日の会見で、電力へのアクセスが限られた国や地域では金融機関が石炭火力発電事業から投資撤退するダイベストメントは「自分の庭先を掃いているだけ」と話した。
その上で、二酸化炭素の排出量が少なく、投資の判断基準とされる「超々臨界圧」方式であっても、プロジェクトが稼働する10年後には遅れた技術になっている可能性があると指摘。日本の役割は日本企業が得意とする「より環境負荷が低い、高い技術に誘導することだ」と述べた。
同行は日本企業が参加する海外投資案件などを支援し、主にプロジェクト・ファイナンスを活用した融資も手掛けている。環境保全を目的とする事業を促進する一方、ベトナムでの石炭火力発電事業への融資契約なども進めているため環境保護団体から批判が寄せられていた。
石炭火力発電事業を巡っては小泉進次郎環境相が25日、海外でのプロジェクトを政府が支援するための4つの要件を厳格化する方向で見直す考えを 表明。関係省庁と議論し、6月に結論を出すという。
政府が2018年の「 インフラシステム輸出戦略」で示した4つの要件 |
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三菱商事が主導するベトナムでの石炭火力発電事業「 ブンアン2」では、国際協力銀のほか国内大手行が融資を検討している。また、 住友商事が主導するベトナムの「バンフォン1」石炭火力発電プロジェクトでは、国際協力銀が約12億ドルを限度とする融資契約を昨年4月に 締結。三井住友、三菱UFJ、みずほの3メガバンクのほか中国やシンガポールの銀行と共に総額約20億ドルの協調融資を予定している。
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February 27, 2020 at 04:38PM
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国際協力銀総裁、石炭火力発電からの撤退だけでは「庭先の掃除」 - ブルームバーグ
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