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Friday, January 12, 2024

戸田建設/協力会社から選ばれる企業に、満足度調査を踏まえ改善へ - 日刊建設工業新聞

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 戸田建設が施工体制の維持・強化を目的に、協力会社組織の利友会や取引業者などサプライチェーン(供給網)全体の満足度向上に取り組む。2023年度に取引先など約5000社に品質やコスト、工期などに関するサプライチェーン満足度調査を実施。浮き彫りになった課題に対する対応策を本年度に固め、具現化していくことで「協力会社から選ばれるゼネコン」を目指していく。
 大谷清介社長は「ステークホルダーの満足度を高めることが企業価値向上につながる」と狙いを強調する。21年度は従業員、22年度は顧客を対象に同様の満足度調査を行い、改善策を講じてきた。
 本年度は豊富な手持ち工事の消化や受注を維持していく上で「技能者や現場技術者の確保」という建設業界共通の課題に対する危機感から、協力会社などサプライチェーンの満足度をいかに高めるかに着目。戸田建設と協力会社・取引業者間のギャップや課題を洗い出し、改善対策に役立てようと満足度調査を行った。
 調査対象は利友会の会員1415社と全支店で過去3年間に取引実績がある3537社を合わせた4952社。回答率は77%だった。調査項目は品質、コスト、工期、安全、モラール(士気)、環境、ロイヤルティーに関する約30項目に及ぶ。各項目に対して5段階で評価してもらった。
 調査の結果、満足している項目があった半面、コストの問題を中心にさまざまな項目でギャップや課題を感じていることが把握できたという。協力会社からは元請・下請間の課題解決に真摯(しんし)に向き合う姿勢を評価する声もあり、今後は協力会社などと議論を重ねながら土木・建築事業本部、各支店ごとに異なるギャップを埋めることに注力していく。
 大谷社長は「一方的に意見を聞き、単に発注金額を上げるだけでは競争力がなくなる。さまざまな工夫を凝らしつつ協力会社の期待に応えていく姿勢を示すことで、戸田建設の現場で働きたいという『取引先、協力会社が集う力』を高めていきたい」としている。

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