米軍横田基地(東京都福生市など)のインフラ整備プロジェクトの完了記念式典が3日、同基地内で開かれた。基地内の広範囲に電力の供給が可能になる新発電システムを導入。電力需要が高まる夏季には基地外部から供給される電力を減らし、東京電力管内の節電に協力するという。(松島京太)
これまでは、平時は基地外部から電力をまかない、停電などの非常時に発電システムを稼働する体制を取ってきた。新発電システムでは、平時は基地外部と基地内発電の電力を併用。夏季は基地内発電の割合を高くして日本の節電に協力する。また、非常時には基地内発電のみで基地のほぼ全域の電力供給が可能になり、基地主要部分のみだった従来の電力供給エリアが、住宅エリアまで広がった。
新発電システムの工事は米企業「シュナイダーエレクトリック」が2020年から開始し、建設費はプロジェクト全体で4億600万ドル。建設費を企業側が負担する代わりに、削減できたコスト部分の金額を企業が報酬として受け取る「省エネルギー保証契約(ESPC)」を採用した。
今回のインフラ整備プロジェクトでは、基地内の照明の発光ダイオード(LED)への切り替えなども実施した。
同基地司令官のアンドリュー・ラダン大佐は式典のあいさつで「地震や災害で停電しても電力を供給でき、空軍力の強化につながる」と期待を込めた。
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