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Monday, September 5, 2022

フィリピン・インドネシア首脳、安保協力強化で合意(写真=AP) - 日本経済新聞

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【マニラ=志賀優一、ジャカルタ=地曳航也】フィリピンのマルコス大統領は5日、初の外遊先であるインドネシアでジョコ大統領と会談し、国防や安全保障体制の構築に向けた協力を強化することで合意した。就任後最初に東南アジア諸国連合(ASEAN)事務局があるジャカルタを訪れることで、域内の経済や安保体制づくりに積極関与する姿勢を打ち出した。

マルコス氏は首脳会談で「我々が築く力強いパートナーシップが、両国を繁栄へと導く」と語った。ジョコ氏も「国境付近における海上の安全保障で連携していく」と話した。

両首脳は安保に関する新たな合意を目指すことを確認した。共同訓練の実施や沿岸警備、教育、情報共有などで協力を強化する方針だ。両国が2022~27年にわたりテロ対策や経済、エネルギー、文化、教育など幅広い分野で協力を進める行動計画も締結した。

南シナ海ではインドネシアやフィリピンなど東南アジア各国と中国が領有権を巡り対立している。フィリピンが領有権を主張するスカボロー礁(中国名・黄岩島)は中国が実効支配する。

マルコス氏は首脳会談後に「平和をもたらし続けるなかで、ASEANが主導的な役割を果たしていくことで合意した」と語った。今年は20カ国・地域(G20)、来年はASEANの議長国を務めるインドネシアとの安保協力には、南シナ海での中国の海洋進出をけん制する狙いが透ける。

インドネシアも南シナ海の自国領ナトゥナ諸島の周辺の権益で中国との対立を抱える。離島防衛の強化に向け、米軍との協力関係を軸に、他国との安全保障上の連携を多層化している。

マルコス氏のインドネシア訪問は6日まで。その後はシンガポールを訪問してリー・シェンロン首相と会い、テロ対策やデータ保護などについて議論する。

フィリピンは米国の同盟国だが、最大の輸出相手国は中国(香港含む)だ。米中両国がマルコス氏に早期の自国訪問を打診したとされ、初の外遊先に注目が集まっていた。

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