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Monday, September 5, 2022

政府、英新政権と安保協力強化へ 中露を念頭 - 産経ニュース

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5日、英保守党党首選で勝利しスピーチするトラス外相=ロンドン(AP)

日本政府は、英国のジョンソン首相の後任を決める与党・保守党党首選で勝利し、新首相となるトラス外相とともに日英関係の維持、強化を目指す。特にウクライナ侵攻を続けるロシアへの対応や、海洋進出を強める中国を念頭に「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)の実現に向けた連携強化を図る方針だ。

岸田文雄首相は5日、トラス氏の勝利について「心から祝意を表します。トラス党首が強いリーダーシップの下、英国を導いていくことと期待しています」と自らのツイッターに投稿した。

党首選は決選投票に残ったトラス氏とスナク前財務相による一騎打ちとなったが、外務省幹部は「誰が首相になっても強固な日英関係は変わらない」と強調してきた。ただ、トラス氏はこれまで林芳正外相と会談を重ね、今年5月の会談ではFOIPの実現に向けて日英協力を深化させていくことを確認しており、継続性の観点から、外務省内ではトラス氏の勝利を歓迎する向きが強い。

日英関係は近年、安全保障、経済両面での結びつきが強まっている。昨年8月には、沖縄南方で英海軍の最新鋭空母「クイーン・エリザベス」を中核とする空母打撃群と自衛隊が共同訓練を行い、航空自衛隊のF2戦闘機の後継機も日英で共同研究開発をする方向で調整が進んでいる。

経済面では、昨年2月に英国が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への加盟を申請したことを受け、自由貿易圏の拡大に期待が高まる。今年6月にはジョンソン氏が東京電力福島第1原発事故を受けた日本産食品輸入規制を撤廃した。

英政府は対露強硬姿勢を主導し、トラス氏もウクライナへの軍事支援と対露制裁を継続するとみられる。日本政府は対露で足並みをそろえるとともに、中国が軍事行動を活発化させる台湾海峡の平和と安定に向けた連携も重要となりそうだ。(広池慶一)

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