Pages

Tuesday, December 10, 2019

郷土の味 着々熟成中:石川 - 中日新聞

輪島 老舗店でゆべし作り

ユズの香りが広がる工場で進められている丸柚餅子作り=輪島市河井町の柚餅子総本家中浦屋で

写真

 ユズを丸ごと使用した輪島市名物の和菓子「丸柚餅子(ゆべし)」作りが、市内の和菓子店で最盛期を迎えている。創業百年を超える老舗「柚餅子総本家中浦屋」(本店・同市河井町)では十日、甘酸っぱい香りが広がる工場で、従業員らが手際よく丁寧に作業を進めた。

 丸柚餅子は、実がくりぬかれたユズの中に、しょうゆや砂糖などで味付けした餅だねを詰めた和菓子。この日は、従業員らが手作業で餅だねをユズの中に詰め、次々と蒸し器に入れていった。二十日ごろまでに一万五千個を製造し、半年ほど乾燥と蒸す工程を繰り返して店頭に並べる。

 今年は使用している高知県や徳島県産のユズが冷夏の影響で実りが遅れ、製造開始も例年より二週間ほど遅くなった。従業員の中谷裕子さんは「製造の開始時期は遅くなったが、実は大きく肌つやの良いユズがそろえられた。お酒にも合う輪島の味をぜひ楽しんでほしい」と話していた。

 丸柚餅子は、江戸時代に輪島塗の行商人が携帯食や手土産として持ち歩いたことで全国に伝わったとされている。 (関俊彦)

穴水 サバのかぶらずし出荷

こうじの本漬けを終えたかぶらずしをたるから移し、出荷の準備を進める組合員=穴水町曽良で

写真

 穴水町曽良で十日、地元産の白カブと能登地方の近海で取れたサバを使用した特産の発酵食品「かぶらずし」を全国に出荷する作業がピークを迎えた。地域の団体「曽良かぶら生産組合」の作業所で今月末まで続く。

 八、九月から曽良の赤土で育て、収穫したばかりのカブを厚さ三センチに輪切りし、直径十センチの円形で中抜き。三日間、塩で味を調える下漬けを行う。切れ込みを入れたカブに珠洲市産の塩に漬けたサバを挟み、千切りしたニンジンやユズなどとこうじに二日間漬けると完成する。

 次々に注文の電話が鳴り、予約客も訪れる中、女性組合員たちはかぶらずしの調理と出荷の担当に分かれ、作業を進めた。室木律子組合長(64)は「今年も良い味に仕上がった。多くのお客さんが待ってくれているので頑張れる」と話した。

 贈答用として好まれ、全国に発送している。地元では穴水、能登の両町、輪島市のスーパーなどで販売している。(問)曽良かぶら生産組合0768(58)1180 (田井勇輝)

この記事を印刷する

Let's block ads! (Why?)



"味" - Google ニュース
December 11, 2019 at 03:09AM
https://ift.tt/36rotFd

郷土の味 着々熟成中:石川 - 中日新聞
"味" - Google ニュース
https://ift.tt/368WM3G
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

No comments:

Post a Comment