2023年08月12日07時13分
【北京時事】日中平和友好条約の締結から12日で45年。中国は日本からの投資も追い風に急速な経済成長を実現させた。中国企業の技術力や資本力が高まる中、両国関係は「協力」から「競合」へ変容。日本企業が敗れるケースも相次いでいる。
対日関係「改善発展の段階」 中国外務省、平和条約45年で談話
「今や撤退の瀬戸際だ」。中国に進出した日系自動車メーカー幹部はこう打ち明けた。中国では政府の後押しもあり、電気自動車(EV)の普及が進む。国内市場を席巻するのは比亜迪(BYD)などの中国メーカーで、乗用車販売全体に占める日系メーカーのシェアはわずか1年で5.2ポイント低下した。
中国メーカーは欧州や東南アジアなど海外市場でも販売攻勢を仕掛けており、今年1~6月の世界の自動車輸出台数は日本を抜いて中国が首位に浮上。年間でも中国がトップになる見通しだ。中国メーカーの担当者は「チャンスがあればどこへでも進出したい」と意気込んだ。
平和条約の締結を受けて1978年秋に訪日した中国の実力者、トウ小平は、日本企業の視察先として、松下電器産業(現パナソニック)や日産自動車の工場を選び、協力を求めた。
白物家電では既に中国企業が世界を席巻する。専門家は自動車についても、日系メーカーは厳しい状況に置かれていると指摘。中国企業は意思決定の速さなどで強みを持つとして、「日本は謙虚に学ぶ必要がある」と強調した。
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