【キーウ共同】ウクライナ大統領府は27日までに、ゼレンスキー大統領が26日に中国の習近平国家主席と行った電話会談で、ロシアへの軍事協力を停止するよう求めたと発表した。ゼレンスキー氏は習氏に「全ての国がロシアへの協力を控える重要性」を強調し、武器供与も含まれると指摘した。いかなる支援であっても、ロシアは侵攻継続のために使うとも述べた。
中国はロシアと関係が深く、ロシアへの武器提供疑惑が浮上。ゼレンスキー氏は2月、中国が「武器を与えないと信じている」と述べていた。今回の電話会談で、中ロ間にくさびを打とうとした形だ。
中国は2月、ウクライナを巡り「全面的停戦」や「和平対話の開始」など12項目の提案を発表したが、ロシア軍のウクライナ領からの完全撤退は盛り込まれなかった。
ゼレンスキー氏は習氏に「領土の妥協による平和はあり得ない」と語り、提案内容が不十分との認識を示した。
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