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Wednesday, July 6, 2022

市川海老蔵、襲名披露演目を発表「勧進帳」「助六」、勸玄くんは最年少「毛抜」 - スポーツ報知

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 歌舞伎俳優の市川海老蔵が7日、東京・歌舞伎座で11~12月に行う「13代目市川團十郎白猿襲名披露公演」(歌舞伎座)の演目を発表した。

 歌舞伎界最高峰とされる大名跡の襲名披露は、市川宗家に伝わる「歌舞伎十八番」から「勧進帳(かんじんちょう)」「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」「押戻し(道成寺)」など名作ばかり。長男・堀越勸玄くんは「外郎売(ういろううり)」「毛抜(けぬき)」で8代目市川新之助として初舞台を踏む。

 海老蔵は、コロナ禍で2年半の延期を経ての襲名披露公演への感謝を語り、「約2年の長期にわたっての興業でございますので、心身共に配慮しながら、ご期待に答えられるような團十郎に、歌舞伎のより一層の発展となりますように、懸命に努力いたします」と気を引き締めた。

 海老蔵の父である12代目團十郎(享年66)が2013年2月に亡くなって以来、9年9か月ぶりに大名跡が復活する。海老蔵は「父の背中を見ながら、父の襲名披露興行も、そこで苦労してきた姿も見てきました。自分自身も苦しみあがき、しかし、歌舞伎に向き合う、そんな自分に期待をしながら、つとめられるようにしていきたい」と思いを語った。

 勸玄くんは「(『毛抜』は)成田屋の歴史の中で最年少でございまするが、懸命につとめさせていただきます」と力を込め、「やはり僕は歌舞伎が好きなので楽しみにしています」と声を弾ませた。

 この日の会見では、23年3月~24年10月の約2年をかけて、福岡・博多座、京都・南座など各地で襲名興行を行うことも発表された。

 海老蔵は、6月に行われた七月大歌舞伎の会見で「海老蔵という名前は日本でも多く知られる名前になった。誰も知らない團十郎という新しい世界に入っていくのは勇気のいること。團十郎という大きな名前を襲名するのは、自分だけのことではない。歌舞伎のために生きるということ」と決意を語っていた。

 ◆13代目市川團十郎白猿襲名披露、8代目市川新之助初舞台の演目

 十一月吉例顔見世大歌舞伎(11月7~28日)昼の部「外郎売(ういろううり)」「勧進帳(かんじんちょう)」、夜の部「口上」「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」

 十二月大歌舞伎(12月5~26日)昼の部「押戻し(おしもどし)」「毛抜(けぬき)」、夜の部「口上」「助六由縁江戸桜」

◆地方公演

 23年3月・地方巡業、9月・博多座(福岡)、10~11月・地方巡業、12月・南座(京都)、24年2月・御園座(名古屋)、9月・地方巡業、10月・松竹座(大阪)

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