[ロンドン 27日 ロイター] - 国連は27日、主要20カ国・地域(G20)に対し、金融セクターによる温室効果ガス排出実質ゼロコミットメントの実現に向け協力を呼び掛けた。
「国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEP FI)」がこの問題でG20に直接呼び掛けるのは初めて。
UNEP FIの担当者、ジェシカ・アンドリュース氏はロイターに対し、「過去2年間、われわれは実質ゼロコミットメントの信じられないほどの急増を目にしている」と指摘。「われわれが最高水準の評価を行い、特に金融機関が信頼できる実質ゼロ目標をどのように設定するかについて具体的な提案を行ったのは初めてだ」とした。
金融機関は科学的根拠に基づいたシナリオに沿って行動し、どのシナリオを使用するかについて透明性を確保する必要があると指摘。「今回の報告書では、コミットメントに信頼性を持たせるために科学をどのように適用すべきかを説明している」と語った。
温暖化を摂氏1.5度以内に抑えるという世界的な目標を達成するためには、シナリオが設定された後、各社はできるだけ早く融資の調整を始める必要がある。
報告書は「これには、例えば、新規の化石燃料投資を直ちに中止し、シナリオに示された通りに既存の化石燃料生産を速やかに廃止することが含まれる」としている。
また、金融機関は理想的には5年間の目標を設定し、その進捗状況を毎年報告すべきなどと訴えた。
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