栃木県足利市で撮影された映像作品のロケ地を紹介する小冊子「あしかがシネマティックツアーガイドブック」が刊行された。編集者は七月で市地域おこし協力隊を卒業する中村広菜さん(30)。注目は小冊子にちりばめたユニークなイラスト。「子どものころ、漫画家をめざした」という絵心で、映像作品の象徴的なシーンや俳優らの豊かな表情を愛情いっぱいに描いている。(梅村武史)
ガイドブックはA5判カラー十二ページ。主要十二カ所のロケ地を紹介しており、主な作品と現地写真、解説を加えた。主なロケ地は、旧足利西高(「ブラック校則」「ナンバMG5」)、足利織姫神社(「ちはやふる」「虹色デイズ」)、渡良瀬川(「今日から俺は!!」)、トチセン(「陸王」)、花乃湯(「湯を沸かすほどの熱い愛」)など。
「まちなか」「(渡良瀬川)河川敷」「東西南北」とロケ地域を三分類して地図も添えてあり、初めて市を訪れた人が巡りやすいよう工夫をしている。
中村さんは東京都足立区出身。移住のきっかけはテレビで見た「今日から俺は!!」だった。「一九八〇年代を思わせる関東の地方都市の趣。このロケ地に住みたいと思った」と言う。
二〇一九年八月に協力隊員に採用され、移住した。一番の思い出は「第十回ロケーションジャパン大賞」(ロケ地情報誌「ロケーションジャパン」主催)で、足利市とドラマ「今日から俺は!!」のコンビが特別賞に選ばれたこと。中村さんが所属する市映像のまち推進課が企画運営したイベントが大盛況で、作品と自治体の連動が高く評価された。「授賞式は忘れられない思い出」と振り返る。
今後については未定だが、「足利に住み続けて市の魅力発信をしていきたい」と中村さんは話す。ガイドブックは五千部発行。市役所観光まちづくり課や太平記館などで無料で配布している。
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