◆フィギュアスケート ▽世界国別対抗戦 第1日(15日、丸善インテックアリーナ大阪)
男子ショートプログラム(SP)が行われ、五輪2連覇の羽生結弦(ANA)は107・12点で2位となった。首位は、109・65点のネーサン・チェン(米国)だった。
3本のジャンプを全て着氷。会場の雰囲気と一体に、羽生は舞った。「やれることはやった。(直前の宇野の点数は)あまり気にしないようにというのも思っていましたし、自分が一番貢献できるのは自分の演技に入り込んで自分のペースでやること。ただ今日は、最後の最後まで宇野選手とともに、力を借りて滑らせていただいたなと思う」と充実の笑顔を浮かべた。
今季最終戦の今大会。変異株によるコロナ禍が再拡大する中での開催に、「ショートに関しては、すごくこの世の中でも何か楽しめるようなプログラムになっていると思います。少しでも、少しでも何か心から湧き上がるものがあったらいいなと思いながら滑りたい」と、舞台に立った。
3月の世界選手権(スウェーデン)を終え、帰国後の隔離期間はホテルとリンクを自家用車で往復。コロナ感染防止のルールに則り、「十分な練習をできたかといわれたらそうでない部分が本音ですけど、そうやって練習をさせていただける措置をとっていただけたことは本当に感謝していますし、そういった配慮の上で僕はいま滑れていると思うので、しっかりと僕の役割をここで果たしたいなと思っています」。様々な思いを抱きながら、羽生は全力の舞いを大阪のファンに届けた。
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