フィギュアスケートの世界国別対抗戦(丸善インテックアリーナ大阪)に出場している男子の羽生結弦(ANA)が17日、翌日に控えたエキシビションの練習で、前人未到のクワッドアクセル(4回転半)に挑戦した。6度の転倒など成功はなかった。公の場でクワッドアクセルに挑むのは2019年12月のGPファイナル(トリノ)での公式練習以来。
17日午後1時25分から始まった練習。曲をかけながらの演技を途中で止めると、羽生はアクセルジャンプに挑み始めた。ジャッジ席から見て左手前で跳ぶような助走のコースを何度も確認。1回転半や2回転半を確かめた後、クワッドアクセルに挑戦した。
勢いをつけた助走から、高く舞い上がり、素早く回る。それでも回転は足りなかった。「バタン」。体が氷にぶつかる衝撃音が会場に響いた。
観客の大きな拍手を受けながら、立ち上がり、またトライ。それを繰り返した。途中、日本チームの応援席で休憩したが、また氷上に戻り、挑戦した。転倒は合計6度。回転が抜けたジャンプも複数回あった。
45分の練習を終えると、ミハイル・コリャダ(ロシア)とグータッチ。客席に深々と礼をしてから引き揚げた。
クワッドアクセルは、世界でいまだ誰も成功していないジャンプだ。基礎点は現在設定されているジャンプで最も高い12・50点となっている。
羽生は現時点での目標は「クワッドアクセルの成功」と明言している。16日のフリー後には「今季、4回転半を入れられなかったことをすごく残念に思う。ただ、4回転半を練習してきたからこそ見えてきた、曲とのつながりとか、またはトリプルアクセルとの違いとか他のジャンプへの体の使い方とか、いろんなことが見つかった。そういった今の知識、経験を結集させて来季、4回転半を目指して、そして4回転半がそろった完成された演技を目指して頑張っていきたいと思う」と語っていた。
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