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Thursday, July 23, 2020

パスポートは必要なし! 世界を旅する映画10選(GQ JAPAN) - Yahoo!ニュース

ロマンスや冒険の舞台になった世界各国には、まだ訪れたことのない(または再訪したい)場所がたくさんある。フランスのパリからベルギーのブルーシュまで、世界各地を舞台にした作品を映画評論家のアントニア・クワークが紹介する。 最高の映画は、わたしたちの旅への思いを掻き立てる。実際に旅しているような気分になる作品もあるが、それだけではない。最高の映画は、時間旅行でもある。大道具、小道具、衣装で異なる時代を再現している映画もあれば、失われた世界のドキュメンタリー映画もある。 【写真を見る】世界を感じられる映画とは? モフセン・マフマルバフの不朽の名作「ギャベ」(1996年)は、後者の好例だ。イランの田舎でじゅうたんを織る人々の物語で、見事な色彩と幻想的な風景が今や存在しないコミュニティーを美しく描き出している。このような作品は文字通り、もはや行くことのできない場所にわたしたちを連れて行ってくれる。 わたしたちは、旅行中に出会った人と友達になるように、映画の登場人物と、情熱的な束の間の友情を育む。お気に入りの映画をもう一度観るということは、もう一度旅に出て、人々や場所を再訪するということだ。作中の人々や場所を思い出すときには、いつでも心の中で旅をすることができる。私たちの心の中で、映像や場所が再現される。心こそ、映画が実際に生きている場所なのだ。美しく混沌とした映画の心。それは、とても深い詩のようなものだ。 それでは、私たちを旅へといざなう映画作品を紹介しよう。

「ダージリン急行」(2007年):インド、ラジャスターン州

列車、トラック、スクーターでラジャスターン州を旅する3兄弟の物語。ヒンドゥー教の色とりどりのサファ(男性のターバン)やガーグラチョリー(女性の伝統衣装)を身に着けた人々が行き交い、神々を描いた色彩豊かな絵画が次々と映し出され、ラジャスターン州中を絶え間なく動き続けているように感じる作品だ。 平原を舞う砂ぼこりでさえ、サフランの赤を帯びたように美しい。砂が赤く燃えているようなシーンでは、バックトラックにドビュッシーの「月の光」が流れる。月と炎、言い換えれば、冷たさと熱さだ。 見どころは、時代を感じる豪華な食堂車。幻想的だが、おそらく本物を忠実に再現しているのだろう。ラジャスターン州を訪れたことがある人は、十分あり得る光景だと思うはずだ。ガゼルを仕留める王子、天からガンジス川を流すシヴァ神、アスラ王を倒すヴィシュヌ神が入り組んで描かれた複雑な絵画と車内のシャンデリアが混沌とした世界を作り出している。 植民地時代の食器がカタカタ鳴り、チャイがグツグツ沸騰する一方で、車窓は、ラクダ、おびえたウシ、インコ、ハト、カラス、古い墓地、とげのある低木、寺院の遺跡を次々と映し出していく。

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