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Friday, May 1, 2020

休業要請外れ、悩む理美容室 三重、協力金支給訴え - 中日新聞

新型コロナウイルス感染拡大の影響で客の少ない美容院=三重県伊勢市で(板津亮兵撮影)

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 新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中、客と近距離で接する理容・美容師が緊張を強いられている。緊急事態宣言に基づく休業要請の対象ではなく、営業を続けざるをえない店も少なくない。自主休業する店に独自の協力金支給を決めている県もあり、開いている店を求めて客が県境をまたいで移動する懸念もある。

 「誰が感染しているか分からないので怖い」。津市の美容師の男性(51)は、不安を抱えながら営業を続けている。髪を切るときは客と二十センチほどの距離で一〜二時間接する。最近は最も客と近づくシャンプーをやめ、カットだけにした。一度に店内に入れる客も一人だけにして、予約の間隔も一時間ほど空けている。

 大型連休前は書き入れ時だったが、売り上げは例年の十分の一ほどに減った。「こんなときに髪を切りに来る人なんてそんなにいない。でも店をつぶすわけにはいかない」と頭を悩ませる。飲食店などのように休業要請や営業短縮の対象にして、協力金を支給してほしいと、訴える。

 一方で、三重県の隣の愛知県は、自主休業した理容・美容店に対し、最大二十万円の協力金を支給すると決めた。独自の支援策により、愛知県内で休業する店が増えれば、三重県桑名市や同県四日市市に客が流入することに不安の声も上がる。

 四日市美容師会の内田良行会長(61)は、四日市市周辺ではもともとインターネット予約で愛知県から新規の顧客を受け入れてきた店も多いと指摘する。「予約が入れば断るのは難しいかもしれない」と話す。

 三重県内の美容店でつくる県美容業生活衛生同業組合の中沢弘喜理事長(68)は「県をまたいで客が流れるようなことがあっては危ない」と危惧する。同組合と、理容店でつくる県理容生活衛生同業組合は県に要望書を提出。自主休業する店への協力金のほか、出勤せざるをえない美容師・理容師への「危険手当」の給付、マスクや消毒液の購入補助などを求めている。

 既に多くの理容・美容店が営業時間を短縮し、自主的に休業している店もある。中沢理事長は「生活に必要な業種だから、閉めたくても閉められない店も多い。でも、このままでは七割くらいの店は倒産してしまう」と支援を訴えている。

 (熊崎未奈)

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