伊豆箱根鉄道（三島市）が三島駅で１９７２年から４７年間にわたって営業を続ける「三島駅そば処（どころ）」が、駅の改修工事に伴い８日で閉店する。修善寺産のシイタケを使った看板メニュー「椎茸そば」をはじめ、こだわりの味を求めて訪れる常連客や駅利用者も多い。関係者は「大勢の人が来てくれた。閉店はさみしい」と名残を惜しんで店の看板を下ろす。
電車の待ち時間に利用する客が多い駅の立ち食いそば屋は提供スピードを重視する店が多い中、同店は生そば麺を使っておいしさを追求してきた。シイタケの仕込みは店内で丁寧に行い、天ぷらも揚げたてにこだわる。３年ほど前から店員として働いている女性（４５）は「こんな立ち食いそばは珍しいとお客から言われる」という。
店は３３平方メートルほどの広さで、１日に約１００食を売り上げる。改札の内外から注文でき、毎朝足を運ぶ常連客も。県立三島南高とコラボし、学生証を見せると大盛りか温泉卵を無料提供するサービスも始めた。店員の女性（６６）は「若者から高齢者まで多くの人に愛された。店がなくなるのは本当にさみしい」と話す。
１～８日は閉店感謝キャンペーンとして大盛りの無料サービスを行う。姉妹店のＹショップ伊豆長岡駅売店と修善寺駅のイズーラ修善寺の両そば処は、これまで通り営業する。
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January 04, 2020 at 06:00AM
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