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Monday, December 9, 2019

「これが、おばあちゃんの味」岩木の漬け物 最後の伝承者が講習会 青森・弘前 - 毎日新聞 - 毎日新聞

 かつて皇室にも献上された青森県弘前市岩木地区の「岩木の漬け物」。高齢化などで作り方を知る人がほとんどいなくなる中、地域の味を受け継ごうとする取り組みが行われている。同地区の中央公民館岩木館では6日、「伝承講習会」が開かれ、住民や飲食店の人たち14人が最後の伝承者、鳴海ていさん(86)から昔ながらの味と技を学んだ。【藤田晴雄】

 「岩木の漬け物」は、1969年に結成された旧岩木町農協(現つがる弘前農協)婦人部による「ふるさとの味をつくる会」が考案。地場野菜を使い、無添加にこだわった約30種類の漬物は、自然食ブームも手伝って広く知られるようになった。

 しかし、一時は18人いた会員も高齢化などで年々減少し、同会は2009年に解散。味と技を伝えられるのは会員だった鳴海さんだけとなった。弘前市や同地区の観光協会などでつくる「日本で最も美しい村づくり岩木協議会」は、ふるさとの味と技を受け継ぐ人を育成しようと、昨年から講習会を始めた。

鳴海ていさんが作った「大根のにしん漬」=弘前市岩木地区で2019年12月6日、藤田晴雄撮影

 この日、鳴海さんが伝授したのは「大根のにしん漬」。参加者らは、地元で収穫したダイコンとニンジン、身欠きニシンを切った後、鳴海さんが漬けだるに入れて、塩や昆布と混ぜ合わせた。

 試食も行われ、参加した地区の宿泊施設「アソベの森いわき荘」の料理人、築館久雄さん(50)は「おばあちゃんの味。この味を基に、自分でアレンジした漬物に挑戦したい」。近くの直売所「野市里(のいちご)」の村上華乃さん(30)は「昨年習った漬物を注文に応じて作っているが、おいしいと評判。直売所のレストランのメニューにしたい」と話した。

 講習会は13日も開かれ、「大根の塩ます漬」を作る予定。鳴海さんは「若い人たちは覚えるのが早い。私も年なので、受け継いでくれる人が出てほしい」と期待していた。

 同協議会は、伝統の味を広く知ってもらうため、講習会の様子を動画撮影し、市のホームページなどで紹介する。

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