龍郷町秋名・幾里地区に伝わる伝統の「秋名アラセツ行事」が25日、同地区で行われる。国の重要無形民俗文化財に指定される豊作祈願の祭事で、今年は新型コロナウイルスの影響で中止が続いていた「ショチョガマ」神事を4年ぶりに再開する。行事の継承に取り組んでいる秋名アラセツ行事保存会(窪田圭喜会長)は、10日に行う祭場設営のボランティアを広く募っている。
秋名アラセツ行事は収穫に感謝し、翌年の五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る稲作儀礼。戦中戦後に一時途絶えたが、1960年に保存会が復活させた。明け方の「ショチョガマ」と夕方に行う「平瀬マンカイ」の二つの神事がある。
ショチョガマ神事では宮司が祭詞を唱えた後、集落と田袋を見下ろす山の中腹に立てられたショチョガマ(片屋根のわらぶき小屋)に上がった男衆が「ヨラ、メラ」の掛け声で屋根を揺さぶり、日の出と同時に南側に小屋を倒す。最後は倒れた屋根の上で住民らが八月踊りを踊り歌い、翌年の豊作を祈る。
窪田会長と成海博文秋名区長、隈元信一郎幾里区長は「材木などの資材を急こう配の坂の上へ運ぶため、設営作業は重労働となる。個人や各団体、事業所など多くの方の協力をお願いしたい」と呼び掛けている。
作業は10日午前8時~午後5時。男性は資材運搬、女性は昼食作りなどが中心となる。ショチョガマ祭場に直接集合で、途中参加も可。昼食の提供あり。長袖、軍手など作業のできる服装で。
問い合わせは電話090(4998)7012窪田会長へ。
からの記事と詳細 ( 4年ぶりにショチョガマ 10日設営、協力者を募集 秋名アラセツ保存会 - 南海日日新聞 )
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