（ＣＮＮ） ウクライナでの戦争に伴い、ロシアが北朝鮮との軍事協力の強化を図ろうとしており、北朝鮮がロシアへの殺傷兵器の提供を検討していることを米国は懸念している。米国家安全保障会議（ＮＳＣ）のカービー戦略広報担当調整官が３日、明らかにした。
カービー氏は「我々の情報では、朝鮮民主主義人民共和国（ＤＰＲＫ）からロシアへの弾薬の販売などを通じて、ロシアは北朝鮮との軍事協力の強化を模索している」と述べた。
ロシアのショイグ国防相は先月末、朝鮮戦争の休戦協定締結から７０年の記念日に合わせて訪朝した。
カービー氏は「ロシアのプーチン大統領の戦争を支えるものは制裁や輸出規制の影響を受けており、北朝鮮との協力強化はプーチン氏がいかに追い詰められているかを示している」と指摘。ロシアの当局者がイランと中国にも接触していることも明らかにした。
ショイグ氏の訪朝中、同国の金正恩（キムジョンウン）総書記は平壌でショイグ氏に兵器などを披露。北朝鮮のメディアが報じた写真には、核搭載が可能な弾道ミサイルから最新のドローン（無人機）に至るまで、数々の兵器が展示されている中を２人が歩く様子が写っている。
北朝鮮の朝鮮中央通信（ＫＣＮＡ）が伝えたところによると、ショイグ氏と代表団を歓迎するレセプションで、北朝鮮の強純男（カンスンナム）国防相はウクライナでの戦争に言及し、「国の主権と安全保障を守るためのロシア軍と人民の正しい闘争」に対する北朝鮮の全面的な支持を表明した。
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