これはJAXAとトヨタ、それに三菱重工業が21日、東京都内で合同の説明会を開いて発表したものです。
JAXAは、月面探査に関する複数のプロジェクトを計画していて、トヨタと三菱重工業もそれぞれ参加して月面を走る探査機の開発を担っています。
トヨタは水素で走る燃料電池車の技術を活用し、2029年の打ち上げが目標とされる有人探査機の開発を進めているほか、三菱重工業も2025年の打ち上げを目標とする無人探査機の開発を行っています。
両社は今後、トヨタ側がこれまで培った自動運転の技術を用いて三菱重工業の無人探査機の開発をサポートする一方、三菱重工業側は先行して打ち上げる予定の無人探査機で得られた月面のさまざまなデータを提供するなどしてトヨタの有人探査機の開発を後押しするということです。
説明会の中でトヨタ自動車の山下健月面探査車開発プロジェクト長は「宇宙開発は初めてのチャレンジだが、探査機の開発で鍛えた技術を地上にも還元していきたい」と述べました。
また、三菱重工業宇宙事業部の仲嶋淳プロジェクトマネージャーは「日本の優位性が見いだせる分野なので、日本の技術をいかして取り組み、事業として発展させていきたい」と話していました。
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