全日空の客室乗務員(CA)で、2021年4月から2年間休職し、岡山県矢掛町地域おこし協力隊員として活動した橋本慶子さん(37)=福山市出身=が本年度から復職し、同時に協力隊の活動も続けることになった。“兼業”は同社として県内で初という。
同町は、21年3月に町の玄関口となる「道の駅・山陽道やかげ宿」が開業することもあり“おもてなしのスペシャリスト”を探していた。地域活性化支援事業として協力隊員派遣に力を入れている同社に打診したところ、出身地が近く、地方創生に関心があった橋本さんが手を挙げた。
国際線などのCAを15年担当し、ファーストクラスやチーフパーサーと呼ばれる責任者を務めた橋本さん。開業以降、年20万人以上が訪れる道の駅で、一流の接客術で来訪者を迎えた。
観光PRの役割も担い、RSKラジオで毎週放送するコーナーを持ち、町の魅力を宣伝したほか小学生を対象にした仕事体験などのイベントも企画。地元観光業者や、職場体験前の矢掛中生徒向けに、おもてなしの極意、マナーを教える講座も開いた。
休職期間を終えるに当たり、町には続投を求める声が多く寄せられたという。橋本さんも「もう少し地域活性化のお手伝いができれば」と、地方都市に住みながら兼業できる同社の制度を選択した。
町での勤務は月8日程度で、矢掛から岡山桃太郎空港を使って東京へ出勤する。橋本さんは「3年目は、町にとってどのようなおもてなしが必要かを幅広く考えたい。矢掛で経験したことを、CAの後輩にも伝えていきたい」と話している。
からの記事と詳細 ( 一流の接客 矢掛でも全日空でも 協力隊員橋本さん 兼業でCA復職:山陽新聞デジタル|さんデジ - 山陽新聞デジタル )
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