中央アジアのカザフスタンを訪れていた中国の王毅外相は、中央アジア5か国との外相会議で連携を強めていく考えを示し、国際社会の関心がウクライナ情勢に集まる中、この地域での存在感を高めるねらいもあるとみられます。
中国外務省によりますと、王毅外相は、今月6日から9日までの日程でカザフスタンを訪問し、8日には中央アジア5か国との外相会議に臨みました。
発表された声明では、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に関する協力を拡大していくことや、中国とキルギス、ウズベキスタンをつなぐ鉄道網の早期整備に向けて取り組んでいくことなどで一致し、中央アジア諸国との連携を強めていく考えを示しました。
また、王外相は、これに先立ってカザフスタンのトカエフ大統領とも会談し、ウクライナ情勢をめぐって「域外勢力が地域の国々を大国間の紛争に巻き込み、どちらかを選ぶよう強要するたくらみに警戒しなければいけない」と述べ、アメリカなどを念頭にけん制しました。
一方、カザフスタンの大統領府が発表した声明では、ウクライナ情勢に関する言及はありませんでした。
ウクライナへの軍事侵攻をめぐり、カザフスタンなど中央アジアはことし3月の国連総会で、ロシアを非難する決議に反対せず、棄権にまわるなど、ロシアと一定の距離を置く姿勢をみせています。
中国としては、国際社会の関心がウクライナ情勢に集まる中、この地域での存在感を高めるねらいもあるとみられます。
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