香川演じる長屋茂は、一代で飲食産業のトップの座を築いた長屋ホールディングス会長で、手段を選ばない非情な人物。あることをきっかけに新を絶望の淵に追いやり、やがてどん底から立ち向かってくる新を何かと意識して、あらゆる手段で立ちはだかっていくことになる。
テレビ朝日の連続ドラマでは今回が初レギュラーとなる香川は、これまでも「実在の人物を演じる時以外は原作に触れないというやり方で何十年とやってきている」そうで、今回もあえて『梨泰院クラス』を見ないで撮影に入った。「演じていて全部が新鮮ですし、視聴者も原作を見ている人、見ていない人がいて、合わせたら100%ですから、キャストの中でも見た上で挑む人がいる中で、僕は見ていない人代表としてアプローチすることで、両側からアプローチして視聴率100%狙います!」と意気込み。
これまでと唯一違う点として、「演じ終わったシーンから『梨泰院クラス』のそのシーンを見ている」と明かし、「撮り終えたシーンが原作ではどうなっているのかを見るのが、本当に楽しみで」と裏側を語った。
香川が独自のアプローチで挑む長屋茂役は、冷徹非道な揺るぎない「悪」を体現する人物。これまで数々の悪役を演じてきた香川だが、演じる際は「人間の『悪』の気持ちというのは誰にも負けずにやりたいと思っている。ぜひ『憎たらしい』と思って見ていただければと思います」と悪役へのこだわり見せる。
今作が初共演となる竹内と香川だが、香川は竹内に対して「大きくて甘いマスクの二枚目だな」という印象があったと振り返る。しかし、今作で髪型を変えた竹内に対して「この役に対する意気込みを感じて、竹内さんに見えませんでした」と本気を感じたことを語った。
一方の竹内は「香川さんが出演なさっている映画やテレビは、今まで多く拝見させていただきましたが、中でも『アンフェア』(2006年)で演じられた役の香川さんが大好きで、中学生の頃、毎週テレビの前で楽しみにしていました」とかねてからファンだったことを明かし、「長屋は、新を掻(か)き立てる存在。僕も本気でいきますし、香川さんもきっと本気でぶつかってくださると思うので、これからどうなっていくのか楽しみです」と共演に期待を寄せた。
■香川照之(長屋茂役)コメント
今回お声がけいただけたことは、うれしいというよりはプレッシャーではありますが、大変ありがたいなと思いました。僕がやれることを精いっぱいやって、粛々(しゅくしゅく)と悪役を演じさせていただきます。僕は悪役を演じる時に、人間の「悪」の気持ちというのは誰にも負けずにやりたいと思っているので、ぜひ「憎たらしい」と思って見ていただければと思います。
竹内涼真さんとは初めて共演をさせていただくのですが、以前、同じスタジオで別の作品を撮影している際にお会いさせていただいたことがあって、その時は大きくて甘いマスクの二枚目だなと思いました。でも、今回撮影に入る前に本読みでお会いした時は髪型を変えられていて、竹内さんのこの役に対する意気込みを感じて、以前お会いした時の竹内さんには見えませんでしたね。役者が髪の毛を切ったり伸ばしたりするのは、役に本気でアプローチしているということが伝わる工程なので、もちろん髪の毛は一瞬で切れますけど、その意気込みがいいですよね。他の方々も髪型やメイクも含めて、とても肉薄しようとされていましたし、何よりも皆さんこれ以上ないキャスティングだなと感じました。
実は僕は『梨泰院クラス』は見ないで作品に入ったのですが、これまでも実在の人物を演じる時以外は原作に触れないというやり方で何十年とやってきているんです。演じていて全部が新鮮ですし、視聴者も原作を見ている人、見ていない人がいて、合わせたら100%ですから、キャストの中でも見た上で挑む人がいる中で、僕は見ていない人代表としてアプローチすることで、両側からアプローチして視聴率100%狙います! ただ、普段は最後まで原作を見ないのですが、今回唯一違うのは、演じ終わったシーンから『梨泰院クラス』のそのシーンを見て、取返しのつかない過去の方を未来にしているっていうね、撮り終えたシーンが原作ではどうなっているのかを見るのが本当に楽しみで。「あぁ、こうやったんだ!」とか「これはいい役作りだな」と思ったりして、見なくて良かったなと思ったりしています。見ていたら、僕いい子なんで真似しちゃうんですよ、意外に素直なので(笑)。そんな見ていない側の作品へのアプローチを、この長屋茂という役を通して楽しんでいただければなと思っています。
からの記事と詳細 ( 香川照之『六本木クラス』宿敵役で“人間の悪”「誰にも負けずに」体現 『梨泰院』あえて見ずに撮入 - ORICON NEWS )
https://ift.tt/gdFUpGt
エンタメ
No comments:
Post a Comment