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Tuesday, May 10, 2022

県警と高校放送部協力 少年の非行防止に動画 犯罪に加担 減ってほしい - 東京新聞

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則次生活安全部長(後列左)から感謝状を受け取った各高校の代表者たち=県警本部で

則次生活安全部長(後列左)から感謝状を受け取った各高校の代表者たち=県警本部で

 神奈川県警は、県内の六高校の放送部と協力し、少年の非行防止を訴える動画を制作した。新型コロナウイルスの影響で学校での非行防止教室の開催が難しい状況が続く中、インターネットを活用して啓発活動を強化する狙い。県警のユーチューブチャンネルで公開しているほか、学校のホームルームなどでも上映する。(酒井翔平)

 動画は約三〜十三分の五種類。向上、麻生、神奈川工業、足柄、小田原東、生田の各高校が協力した。

再現VTRを交え、少年がニセ電話詐欺の受け子となっている実態を紹介する動画。「誘われてもきっぱりと断ることが重要」と訴えている(県警提供)

再現VTRを交え、少年がニセ電話詐欺の受け子となっている実態を紹介する動画。「誘われてもきっぱりと断ることが重要」と訴えている(県警提供)

 神奈川工業高校は再現VTRを交えながら、少年が先輩などに誘われ、受け子や出し子としてニセ電話詐欺に加担してしまう実態を紹介。足柄、小田原東の両高校の動画は、高校生が友人に誘われて大麻に手を出してしまう内容で、大麻がネットで簡単に入手できる危険性を伝えている。

 先月、県警で行われた発表会で、神奈川工業高校の新堀由衣さん(17)は「高校生目線で台本を考え、同世代に分かりやすい内容にした。加担する人が少しでも減ってほしい」と話した。小田原東高校の青木春菜さん(17)は「誘われてもしっかりと大麻を断る勇気を持ってほしい」と願った。

 少年育成課によると、県警が昨年逮捕・補導した非行少年は千五百十七人(前年比二百七十一人減)と減少傾向にある。ただ、ニセ電話詐欺に加担していた少年は五十四人、大麻を所持していた少年は百十七人と高止まり傾向にある。

 県警は、コロナ禍前の二〇一九年には県内の小中学校で、対面式の非行防止教室を年間約千四百回開催していたが、感染が拡大した二〇年は六百十四回に激減。昨年も八百七十回にとどまった。学校の情報通信技術(ICT)を活用した新しい啓発活動を行うため、高校の協力を仰いだという。

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