俳優の小栗旬が主演を務めるＮＨＫ大河ドラマ「鎌倉殿の１３人」（毎週日曜 ＢＳプレミアム・午後６時～、ＮＨＫ総合・午後８時～）。平安末期から鎌倉前期の時代を舞台に、源平合戦から鎌倉幕府誕生までの舞台裏で繰り広げられる激しいサバイバルを描き、小栗が第２代執権、北条義時役を演じるほか、源頼朝役を大泉洋、頼朝の元妻、八重役を新垣結衣、北条政子役を小池栄子が務めるなど、豪華キャストが集結している。放送の度に、コミカルな芝居を見せる大泉演じる頼朝や、八重に敵対心むき出しの小池演じる政子など、ユニークな登場人物がネットで話題になるが、本格的な登場以来、視聴者を釘付けにしているのが菅田将暉が演じる源義経だ。
頼朝の弟にあたる義経は、天才軍略家として平家を滅亡に追いやる人物。初回（１月９日放送）にもその姿はあったが、第７話（２月２０日放送）の終盤、奥州の覇者であり、自分を養育してくれた藤原秀衡（田中泯）に送り出され、頼朝のもとに向かうシーン以降、物語に本格的に登場している。無邪気さが際立ったキャラクターで「かわいい」「はまり役」と好評だ。
同時に、無邪気な半面で、粗暴な一面もあり、第８話（同２７日放送）では、兎狩りの場面で、地元の狩人と獲物の取り合いになり、弓矢の腕を競って決着をつけようと持ちかけながら、不意打ちで相手を射殺したかと思えば、鎌倉へ向かう途中、富士山に登ろうと言い出す始末。さらに、潮の香りを感じると「海が見たくなった！行くぞ～！」と走り出すなど自由気ままな言動で、そのエキセントリックさがとりわけ注目を集め、ツイッターで「サイコパス」なるワードがトレンド入りしてしまった。
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