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Wednesday, December 30, 2020

0-2から後半40分&AT弾の2発で追いついた昌平、PK戦で高川学園を下し初戦突破 | ゲキサカ - ゲキサカ

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[12.31 選手権1回戦 昌平高 2-2(PK8-7)高川学園高 NACK]

 第98回全国高校サッカー選手権は31日、各地で1回戦を行い、NACK5スタジアム大宮の第1試合では昌平高(埼玉)と高川学園高(山口)が対戦した。試合は2-2からPK戦に突入。昌平がPK8-7で勝った。来年1月2日の2回戦では松本国際高(長野)と京都橘高(京都)の勝者と対戦する。

 MF須藤直輝主将(3年、鹿島内定)、FW小見洋太(3年、新潟内定)、MF小川優介(3年、鹿島内定)、MF柴圭汰(3年、福島内定)というJリーグ内定4選手が先発した昌平だが、試合は意外な立ち上がりを見せた。前半7分、高川学園は右サイドからDF奥野奨太(2年)がFKを蹴り込むと、GK西村遥己(2年)がパンチングしたボールが目の前の小見に当たってゴール前にこぼれれる。これをFW中山桂吾(2年)が素早く左足で押し込み、先制点を奪った。

 1点を追う展開となった昌平は個人技で局面の打開を狙うが、高川学園のアグレッシブで体を張ったディフェンスの前になかなか決定機をつくれない。前半18分、右サイドをオーバーラップしたDF田島魁人(3年)のクロスに小見が飛び込むが、DFにクリアされた。

 徐々に押し込み始める昌平は前半30分、小見の縦パスをMF荒井悠汰(1年)、小川とワンタッチでつなぎ、小見が右足でミドルシュートを狙うが、GKに阻まれる。田島、DF小澤亮太(3年)の両サイドバックも果敢な攻撃参加を見せ、前半アディショナルタイムには須藤のパスから小澤がクロス。こぼれ球を柴が右足で狙ったが、クロスバーを越えた。

 高川学園の1点リードで前半を折り返すと、後半も昌平の個人技に対して高川学園が球際で強さを見せ、ゴールを許さない。昌平は後半13分、須藤の突破からゴール前混戦となり、最後は荒井のパスをフリーの小川が右足で狙ったが、シュートは枠を捉えられなかった。

 昌平は後半27分、カウンターから左サイドを駆け上がった小澤が中に切れ込み、右足を振り抜いたが、GK古屋潤一(3年)が好セーブ。堅い守りでゴールを許さない高川学園は直後の後半29分、鋭いカウンターを見せ、奥野の左クロスに逆サイドからフリーで走り込んだMF清永和暉(3年)が右足で押し込んだ。

 2-0と突き放した高川学園だったが、ここから昌平が怒涛の反撃を見せる。後半40分、須藤のドリブル突破から途中出場のMF篠田翼(1年)が1点を返すと、後半アディショナルタイム5分にはPAすぐ左でFKを獲得。須藤のキックに合わせたのはまたしても途中出場のMF篠田大輝(2年)だった。ヘディングシュートでゴールネットを揺らし、2-2。土壇場で同点に追いつき、試合はPK戦に突入した。

 PK戦では先攻の高川学園、後攻の昌平ともに1人ずつGKに止められ、サドンデスに突入。すると9人目、先攻の高川学園はDF幸田爽史(3年)がゴール上に外してしまったの対し、後攻の昌平は小川が落ち着いて真ん中に決めた。PK8-7。昌平が死闘を制し、2回戦に駒を進めた。

(取材・文 西山紘平)


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