新型コロナウイルスの感染拡大で激減した修学旅行生の秋以降の受け入れに向けて、京都の関係者が動き始めている。宿泊施設は1部屋当たりの利用人数を減らすなど感染予防の取り組みを進め、京都市も全国の自治体に来訪を呼び掛ける依頼文を送付した。ただ、新型コロナがいつ収束するかは依然として見通せず、関係者は気をもんでいる。
「6月中にも全国の多くの小中高校で修学旅行を実施するかが決まる。今がヤマ場だ」。修学旅行生を受け入れている京都府内の旅館、ホテルでつくる府旅館ホテル生活衛生同業組合教育旅行部会の滝川敦之部会長(57)は力を込める。
滝川さんが経営するたき川旅館(下京区)では、4~7月に入っていた約50校の予約が全て延期か中止となった。年間売り上げの半分を稼ぐかき入れ時だっただけに、影響は大きい。
休業中の今は、アクリル板の設置や従業員が着用するフェースガードの用意など再開に向けた感染予防策を進めている。従来は最大6人が利用する6畳の部屋は4人で使ってもらい、客室内の「3密」もなるべく防ぐ。滝川さんは「楽しみにされていた修学旅行が無くなるのは業界としても寂しい。生徒さんの命と健康を第一に、準備を進めたい」と語る。
市が17日に発表した京都観光総合調査によると、2019年に京都市内を訪れた修学旅行生は約70万4千人。このうち、4~7月は約30万8千人で43%を占める。市によると、春から夏に予定していた学校のほとんどが秋以降の延期か中止となったという。
修学旅行は将来京都を再訪してもらうことにもつながり、長期的な経済効果は大きい。そこで市は今月10日、都道府県や政令指定都市など全国186の自治体の教育長や首長宛てに依頼文を送付。「是非とも京都への修学旅行を実施いただきますよう、切にお願い申し上げます」とアピールした。
京都滞在中の小中高生に発熱など感染の疑いが生じた場合に備え、24時間対応の相談窓口を開設し、検査結果が判明するまでの待機場所も確保する予定だ。市観光MICE推進室は「学校が一番気にしているのが、訪問先の感染対策。市のスタンスを示すことで実施の判断材料になれば」とする。
ただ、時期が集中すると新たな問題も起きる。京都への修学旅行の4割を扱うJTB京都仕入センター(下京区)によると、もともと秋を予定していた学校がある中、春から秋にずらした学校が上積みされたことで、宿泊施設の予約が取れない事態が生じているという。同センターの戸口真也所長(44)は「京都の予約が取れないため、訪問先を奈良県や滋賀県、東北に変更する動きが首都圏で出てきている」と話す。
学校行事という性質上、いったん変更した訪問先を再び京都に戻してもらうのは難しい。また、今後懸念される第2波で秋以降の予約が再度キャンセルとなれば「かなりの数の旅館やホテルの経営が立ちゆかなくなるのでは」と滝川さんは指摘する。
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July 04, 2020 at 05:27PM
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修学旅行の王道「京都」熱烈アピール 学校が検討中の今がヤマ場、生徒の健康第一で対策 - 京都新聞
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