公共交通や旅行業などを手掛ける両備グループ（岡山市）は8日、地盤の岡山県内など近場の周遊を目的とする新しい旅行商品ブランドを立ち上げたと発表した。市町村や県観光連盟などと連携し、まず18地域を対象に30のツアー商品を用意する。新型コロナウイルスの影響で観光需要が落ち込む中、集客の回復や地域資源の再発見につなげてもらう考えだ。
「じもツアー」について説明する両備グループの小嶋代表（8日、岡山市）
「じもツアー」では地域ごとに特産品などををあしらったロゴマークを用意
新ブランド名は、地元とツアーを掛け合わせた「じもツアー」。岡山県内各地に加えて、グループ傘下の企業がフェリーを運航する香川県の小豆島も対象とした。多くは日帰りバスツアーだが、「ベンガラの里」として日本遺産に認定された高梁市吹屋地区の古民家の貸し切り、無人島でのキャンプといった1泊2日のプランも用意した。当面は50程度まで商品を増やす。
商標やロゴマークは無料で利用可能で、県内外の別の事業者も名称を使えるようにした。同グループは8月に専用ホームページを用意するなどして、地域のPRやツアーの販売を支援していく。
小嶋光信代表は記者会見で「旅行市場がものすごい勢いでしぼむ中、海外に誇れて地元が元気になるソフト作りの動きを全国に広げていきたい」と意気込みを見せた。
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July 08, 2020 at 05:06PM
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新型コロナ:岡山周辺を堪能 両備グループ、旅行ブランド - 日本経済新聞
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