県内も献血協力者減少 「衛生面は万全」呼び掛け - 信濃毎日新聞

　新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、企業やイベント会場での献血中止が相次ぎ、献血する人が減っている。２月中旬以降、県内の献血量の４割余をカバーする「献血バス」でも協力する人が急減。県赤十字血液センター（長野市）は「このままだと全国的に輸血用血液の供給に支障を来す日が出てきそう」とし、協力を呼び掛けている。

　日本赤十字社（東京）によると、献血者の減少は、感染拡大防止のため政府が大規模イベントの延期検討などを求めた２月１８日以降、全国で続いている。同２５日以降の５日間は特に落ち込み、計画に対して約５８００人分の献血が不足。確保できた血液量は計画の８７・７％だった。

　献血場所は、企業や大型店の駐車場、イベント会場などに出向く献血バスと、各地に常設の献血ルームがある。同センターによると、２月中旬から今月３日までに、献血バスを派遣する全国の事業所やイベント会場で、献血約５５０件が中止や延期となった。

　県内でも企業への献血バス派遣１件が中止となった他、開催の可否が見通せないイベントが複数ある。２月の献血バスでの献血者数は、計画より１割近く少ない約２３００人。特に同２５日に県内初の感染者が確認されてからは減少が目立つ。同センターは、在宅勤務や時差出勤の取り組みの広がりも影響している可能性がある―とみている。

　同センター献血推進課の牧野剛久課長は「感染症防止など、衛生面は万全の態勢を取っている。安心して献血に来てほしい」と話している。

（3月5日）

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March 05, 2020 at 07:01AM
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