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Saturday, February 1, 2020

2019年のニューカマー・レストラン「味享」──東京のレストランシーンを賑わせたのはこの8軒! - GQ JAPAN

ほろほろの冬瓜、奥ゆかしい香りを放つ合鴨のお団子とほんのりと甘く煮含められた湯葉がんも。最良の仕事を施され、ひとつひとつが琴線に触れまくる。

2019年のニューカマー・レストラン

2019年は中華が熱かった! 「2019年のニューカマー・レストラン」は新世代の日本料理や鮨、少人数で切り盛りする小体ながらコージーな店、本場の味を伝えるエスニックなどバラエティ豊かな布陣になった。5名が選んだ8軒を紹介する。

味享

今年もっとも、心に残った和食店はこちらです

2019年は有名店出身者の和食店が話題になった印象がありますが、とりわけ心を奪われたのが「京味」出身、そして「新ばし 星野」の跡地を受け継いだ「味享」。井上享俊さんの、仕事に向き合う眼差しや立ち姿、声色ひとつひとつから実直さがにじみ出ていて、銀杏を炒る姿を見ているだけで胸が熱くなります。和え物や炊き合わせが感動的なおいしさ……との想いを伝えると、それもすべて大将から学んだものです、と謙虚すぎて頭が下がる。極めて地味なアウトプットのなかに、香ってこそわかる、噛み締めてこそわかる"いま、私は本質的な価値に触れているのだ"と感じさせられるものが隠れており、そのような食のあり方を実直に信じて仕事を続けていこうと志す方が、和食界の巨星墜ついま、新たに自身の暖簾を掲げていることこそ、2019年のレストランシーンでもっとも幸福な出来事のひとつではないかと思います。(談・平野紗季子)

つんやりと炊かれた新潟県産コシヒカリはそれだけでも満足だが、だめ押しで幸福を重ねるように、鮪丼。切り身の下に叩いた中落ちや裏ごして煮詰めたイクラが。

芋茎の吉野煮。師への想いを込めて……。

黒糖水のわらびもち。トゥルントゥルンの極上食感と甘い香りは、もはやセラピー。(撮影・平野紗季子)

みたか

住所非公開

TEL:非公開

営業時間:非公開

お休み:非公開

Illustration 遠山晃司 Koji Toyama

Edit 小石原はるか Haruka Koishihara

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February 01, 2020 at 06:30PM
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