【ワシントン=渡辺浩生】バイデン米大統領は27日、中国の王毅共産党政治局員兼外相とホワイトハウスで会談した。バイデン氏は米サンフランシスコで11月中旬に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ習近平国家主席との会談を模索しており、米高官によると、実現に向け協力を続けることで一致した。
バイデン氏は王毅氏と約1時間、会談した。米中が緊密な意思疎通を維持しつつ、経済や安全保障で激化する競争を責任を持って管理する重要性を強調。中東情勢や気候変動など世界規模の課題について協力して取り組む必要性も訴えた。
続いてサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が王毅氏と会談。ブリンケン国務長官も26日から2日連続で会談を重ね、首脳会談の実現に向けた最終的な調整を進めた。
米高官の説明によると、一連の対話で米側は、中国軍機が東・南シナ海で米軍機に異常接近する行為が多発している事態や、22日に中国海警局船がフィリピン船と衝突した問題を「危険で違法の行動」と懸念を表明。台湾海峡の平和と安定の重要性も強調した。
そのうえで、米中間の不測の事態を回避するため軍部同士の対話再開を要求。香港や新疆ウイグル自治区などでの人権侵害にも懸念を伝えたとしている。
ロシアのウクライナ侵略や、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスとの戦闘についても協議し、中東地域の紛争拡大を抑止する重要性を強調。イランの影響下にある武装勢力による駐留米軍への攻撃も起きており、米側は王毅氏に対し「イランを落ち着かせるよう中国の働きかけを求めた」(米高官)としている。
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