福島県喜多方市に喜多方ラーメンの振興を担当する地域おこし協力隊員が初めて誕生した。宮城県気仙沼市出身の星智也さん（３４）が委嘱され、喜多方ラーメンの歴史を学びながらブランド力強化に力を尽くす。
星さんは自動車メーカーに勤務する傍ら、自家製麺によるラーメン作りが趣味の一つだった。コロナ禍を経験し、「直接社会に影響を与える仕事がしたい」と考えるようになった。一念発起し、朝食にラーメンを食べる「朝ラー」などの文化が根づく喜多方の地で、地域おこしの一翼を担うことになった。将来的には自らもラーメン店開業に挑戦するのを夢描いている。
市内にある３５のラーメン店でつくる「蔵のまち喜多方老麺（ラーメン）会」に配属となる。１年目は各店舗を回りながら、魅力を交流サイト（ＳＮＳ）で発信する。２年目からは喜多方ラーメンの作り方の技術を学ぶため、実際の店舗で２年間修業する。
市役所で遠藤忠一市長から委嘱状を受けた星さんは「市民の皆さんと共に喜多方ラーメンを盛り上げたい」と意気込みを語った。任期は最長３年。
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