公明党は31日、次期衆院選に向けて関西などの選挙区に擁立する公認候補を発表した。公明にとって「常勝関西」と誇る地盤だが、日本維新の会の牙城（がじょう）でもある。関西で両党は一定の協力関係を築いてきたが、全面的に戦うのか、協力関係を続けるのか、対応に注目が集まっている。
公明の石井啓一幹事長は、この日の記者会見で、関西で現職のいる大阪府と兵庫県の6選挙区で引き続き候補者を出すと発表。「前回選挙から2年経つと（衆院解散に）『要注意』の時期」と語り、選挙態勢の構築を急ぐ狙いを明かした。
この6選挙区で維新はこれまで、独自候補をたててこなかった。大阪市議会で過半数を持たず、公明の協力がなければ、看板政策「大阪都構想」の住民投票などが実現できなかったためだ。候補者をすみ分けることで一定の協力関係にあった。
公明には、こうした関係を続…
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