ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席は30日、テレビ電話形式で会談を行い、軍事分野を含む中露の戦略的連携を強化していくことで一致した。両首脳は、ロシアが侵略を続けるウクライナ情勢や中国が軍事圧力を強める台湾情勢を巡り、それぞれ対立する米国に共同対処する方針を改めて確認した形だ。
プーチン氏は「地政学的緊張が強まる中、中露の戦略的パートナー関係の重要性が増している」と指摘。中露の軍事協力を拡大させると表明したほか、「来春のあなたのモスクワ訪問を期待している」と述べた。
習氏も「中国はロシアと戦略的連携を拡大する用意がある」と応じた。
中露は日本が閣議決定した「安保3文書」に反発しており、会談でこの議題に触れた可能性がある。
ウクライナ侵略を巡り、中国は対話による早期解決を求めるなど、蜜月とされてきた中露関係には一定の隔たりも指摘されている。ただ、中露とも単独で米国と対峙(たいじ)する事態を避ける思惑から、軍事や経済面での協力を推し進める構えだ。
中露は今月下旬、東シナ海で合同軍事演習を実施。5月と11月には中露爆撃機が日本海上空などを合同飛行した。中国は露産原油の輸入を増やすなど、ロシアを間接的に支援している。
今月21日にはメドベージェフ露国家安全保障会議副議長が中国・北京で習氏と会談。ロシア側発表によると、両氏は中露関係の現状を高く評価し、協力を推進させることで一致した。
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