大阪ニュース
2022年9月26日
大阪市住之江区の市立南港北中は2018年度から、森ノ宮医療大(同区)やさきしま地域包括支援センターなどと連携しての講座「中学生と高齢者の絆を深める学習」に取り組んでいる。認知症患者のサポート方法を学ぶ「認知症サポーター養成講座」で学習したことを道徳科授業で振り返り、介護施設などでの職場体験で実践。取り組みを通して生徒らには「いろんな人に対して一歩踏み出す力がついてきた」(明石弓校長)という。
ゴーグルと耳栓、おもりで高齢者の状況を体感する南港北中の生徒(右から2人目)とサポートする森ノ宮医療大の学生 |
10日に行われた同講座では、2年生の生徒ら約90人が高齢者疑似体験や認知症の学習を通して「高齢者について知り、地域の人と協力する大切さ」を学んだ。
講師を務めた同大学教育支援センターの福島信也教授は生徒らに対し、「地域の一員として役割を果たすことが期待されている。皆さんには若さ、パワー、元気さという素晴らしい力がある」として、地域の担い手としての能力が十分にあると伝えた。
高齢者疑似体験では、生徒の一人が視界の白く濁るゴーグルや耳栓、足におもりをつけた状態で、体育館内を一周して高齢者の歩きにくさを体感。他の生徒もゴーグルをつけて、高齢者に多い白内障による視界の悪さを体験。同大学の学生らがサポートした。
福嶋教授は高齢者に対する認識として「高齢者は人生の図書館」という言葉を例に経験に対して敬意を払うことの大切さを強調。高齢者をサポートするこつとして「あなたのことを大事に思っていますということを相手に伝えること」を挙げた。
2021年には、同校生徒が苦しそうにしていた高齢者を自宅まで背負って送ったという事があり、生徒は「認知症サポーター養成講座」で学んだことが役立ったとしている。
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