南箕輪村の地域おこし協力隊が、活動拠点ハウス「Gather(ギャザー)」を隊員自ら日曜大工などのDIYで完成させた。8年ほど空き家になっていた同村北殿の旧教員住宅を改修して整備。隊員が連携する場として使い、個々の得意分野を生かして地域住民と直接触れ合う拠点として活用する。1~6日は完成披露フェスとして、日替わりイベントを実施。「気楽に集まれる場所にしたい」と意気込んでいる。
■旧教員住宅をDIY改修
3月中旬から整備を始め、隊員が協力しながら作業した。建築士の資格を持つ知り合いに手ほどきも受けながら、古い畳を取り外して床をフローリングに張り替え。部屋が広く使えるように直し、台所も壁から離れて独立する形の「アイランドキッチン」に改装した。
隊員の多くはDIY初心者で「改修に使う道具の名前すら分からず、扱うのも初めて。知らないことばかりだった」と、協力隊で空き家の利活用や移住定住促進に携わる鹿谷碧(ろくたにあおと)さん(26)は振り返る。
しかし、作業を進めるうちに、普段はそれぞれ個々に活動している隊員の連帯が高まり、心が一つになっていったという。鹿谷さんは「集まる頻度も多くなった。気軽に相談できるようになり、つながりができた」と話す。
■業務提案型の人選で隊員増
都市部から地方への移住定住の促進を図ろうと、総務省が2009年度に始めた地域おこし協力隊。各自治体が地域外の人材を呼び込み、活性化を図る取り組みで、藤城栄文村長らを輩出してきた南箕輪村の協力隊は4月以降に5人増えて20~40代の11人になった。村の魅力を発信したり、森林づくりに携わったりと活動は多岐にわたる。
村ではテーマを決めて隊員を募集するだけでなく、経験やスキルを生かす中で応募者に地域振興のアイデアを出してもらう「業務提案型」の人選にも力を入れ、隊員の数を増やしてきた。
「英語による村づくりなど、私たちにはない視点を持っている。今までにない形で住民との接点も広がった」と村地域づくり推進課。拠点ハウスの整備により、さらに協力隊の地域に開けた活動が進むと期待を寄せる。
■6日までフェス 企画イベント
ハウス完成のオープニングを飾るフェスは予約制。プログラミングの作成やカメラマン・ラジオDJ体験など、隊員の活動を紹介する内容を織り交ぜたプログラムを用意した。初日は「えいごであそぼ!」と題して、体を動かしながらゲーム感覚で英会話を楽しむ教室が開かれ、夏休み中の子どもらが参加した。
拠点ハウスの名称は「みんな集まれ」と期待を込めてネーミング。今後もイベントを開くなどし、住民と一緒になって地域を盛り上げていく考えだ。
フェスのイベントは各日1部、2部の2回開く。問い合わせは、地域おこし協力隊の鹿谷さん(電話070・2424・4324)へ。
Gather Week Fes(予約制) 1部午後1時半、2部4時
2日 モルックであそぼ!
3日 プログラム作成体験
5日 カメラマン&ラジオDJ体験
6日 一般開放(予約不要・午前9時~午後3時)
からの記事と詳細 ( 活動拠点が完成 南箕輪村の地域おこし協力隊 – Nagano Nippo Web - 長野日報 )
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