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Sunday, April 17, 2022

「妊娠したプレイボーイ」斎藤工さんが感じた“生きにくさ” - 毎日新聞

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俳優の斎藤工さん=東京都港区で2022年3月13日、前田梨里子撮影
俳優の斎藤工さん=東京都港区で2022年3月13日、前田梨里子撮影

 俳優の斎藤工(たくみ)さん(40)が、Netflixシリーズ「ヒヤマケンタロウの妊娠」(4月21日に全世界独占配信)で、突然おなかに子どもが宿り、悪戦苦闘する役を演じている。体調の変化や周囲の視線に戸惑いながらも、自分らしく生きようとする社会派コメディー。「男が妊娠」という展開は、ジェンダーギャップの大きい日本のひずみをあぶり出す。斎藤さんは何を考えながら演じたのだろうか。本人に聞いた。【大沢瑞季】

命の重さ 「リアリティー」こだわる

 写真撮影に気さくに応じてくれた斎藤さん。壁にもたれて優しくほほ笑み、ほおづえをついてじっとレンズを見つめる。カメラマンの求めに応じて次々とポーズを決める。記者(大沢)は「はあ……」とため息。これが「大人の色気」というものか。

 斎藤さんは、ドラマ「昼顔」(フジ系、2014年)で、上戸彩さん演じる主婦の不倫相手役で話題となった。映画監督としても活躍しており、初の長編監督作品「blank13」は、上海国際映画祭「アジア新人賞部門」最優秀監督賞を受賞。他にも、木村拓哉さんや一青窈(ひとと・よう)さんのミュージックビデオを監督したり、カメラマンとして作品を発表したりしている。

 ドラマでは、広告代理店の第一線でバリバリ働くエリート、桧山健太郎を演じる。舞台は、女性だけでなく男性も身ごもるようになった社会。ある日、独身を満喫するプレーボーイ、桧山が懐妊してしまう。つわりなどの体調の変化に加えて、大きな仕事から外されてしまい、苦しむ。パートナーであるフリーライターの瀬戸亜季(上野樹里)も、チャンスをつかもうと忙しい。当然、結婚は頭にない。

 男性の妊娠をテーマにした作品といえば、カトリーヌ・ドヌーブ主演の映画「モン・パリ」(1973年)や、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画「ジュニア」(1994年)が、まず斎藤さんの頭に浮かんだ。だが今作には、キャリアと育児を巡る葛藤も描かれており、時代性を感じたという。ドラマについてのプレスリリースで、斎藤さんは「男女の役割の入れ替わりを描く本作は、古い常識に対する新時代のアンチテーゼになる可能性を秘めている気がしています」とコメントしている。

 オファーに応じた理由をこう語る。…

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