加賀温泉郷を舞台にした映画「LADY KAGA(レディー・カガ)」が全編石川ロケで制作されることが、15日までに決まった。旅館の若女将(おかみ)たちがタップダンスを通じて温泉街の盛り上げに奮闘する内容で、北國新聞社が特別協力する。5~6月に加賀、金沢両市内で撮影し、来年秋の公開を目指す。
映画は、加賀温泉郷で働く女性グループ「レディー・カガ」から着想を得て、企画が持ち上がった。
タップダンサーになる夢を抱いて上京した旅館の一人娘が紆余(うよ)曲折を経て帰郷し、仲間の若女将たちと温泉街を活気づけるためにタップダンスショーの成功を目指すストーリー。コミカルで心温まる新感覚和風ダンスムービーで、家族愛や温泉街で生きる人々の人情が描かれる。
●リトル・マエストラの雑賀監督がメガホン
北國新聞社が制作に加わり、志賀町福浦港を舞台にした2013年全国公開の映画「リトル・マエストラ」で監督を務めた雑賀(さいが)俊朗氏が今作でもメガホンを取る。出演者は今後発表される。
加賀市はロケ地の選定などで協力する。撮影は山代、山中、片山津の3温泉で5月末から3週間程度行われ、今後、エキストラを募集する。国際映画祭への出品や石川での先行上映を予定する。
村田徹プロデューサー(54)=金沢市出身=は「2024年春の北陸新幹線県内全線開業を控え、映画が地域経済再生の一助になればうれしい。石川の皆さんと一緒に盛り上げていきたい」と語った。
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