2020年の九州豪雨で被災した県南部の復興に向け、県と国際協力機構(JICA)は被災地が抱える課題をすくいあげ、解決に導く企業などと結びつける「ひごラボ」を始めた。拠点を人吉市に設け、早期の復興へ連携を加速させる。企業・団体などの経験豊かな人材やビジネスとマッチングさせ、問題解決につなげる狙い。JICAによると全国初の試みという。
対象は人吉球磨地域の10市町村で、事務局は市まち・ひと・しごと総合交流館と県球磨地域振興局に設置。JICAの委託先から4人を配置し、新型コロナウイルスの影響で海外派遣が延期されている協力隊員や県職員らも加わる。
被災地域は外部の視点やアイデア、技術を振興に生かし、企業側も復興支援で社会的責任を果たせる。JICAは海外活動が制限される中、国内の地域貢献に専門知識を生かし、隊員らの技能を発揮する機会にもなる。
県とJICAが昨年12月下旬に覚書を締結。人吉市で発足イベントを開き、JICAの北岡伸一理事長は「今までなかったアイデアで日本をリードしてほしい」とあいさつ。木村敬副知事は「少子高齢化、コロナ、水害と多くの苦難を抱える地域。熱意とノウハウが復興につながれば」と期待を込めた。
県によると、「コロナや豪雨で売れなくなった特産物の販売」といった解決策を求める声が届いている。
からの記事と詳細 ( 豪雨復興へJICA協力 「ひごラボ」県と発足 - 読売新聞 )
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