高岡伝統産業青年会は、高岡の伝統産業の課題を解決する「冥土おこし協力隊」の第1号として、東京を拠点に活動する覆面プロレスラーのスーパー・ササダンゴ・マシンさん(44)=新潟市在住=を任命した。東京で行われるプロレス興行の小道具を銅器や漆器の技で作る。ササダンゴさんは金型工場の社長でもあり、ものづくりの担い手の視点で職人の技術を広くアピールする。
任命式が19日、高岡市大町の和田彫金工房で行われた。「牽引(けんいん)者」には、青年会にササダンゴさんを紹介した市出身のラジオプロデューサー橋本吉(よし)史(ふみ)さん(42)が選ばれた。2人は市内の工房を見て回り、産業を盛り上げていく方法を考えた。
ササダンゴさんと橋本さんは、3月末に東京・下北沢で行われるプロレス興行「まっする6」で凶器として使われる道具を職人とタッグを組んで開発することに決めた。さらに、橋本さんは青年会員が出演し、業界の課題や可能性などを語るラジオ番組を提案した。
青年会は動画投稿サイト「ユーチューブ」で「高岡クラフツーリズモTV」を配信している。県内外の異業種に携わる職人らが高岡の工場を巡り、ものづくりについて語る。高岡が仏具の一大産地であることから「冥土のみやげ号」と題し、これまで杜氏(とうじ)やアニメの制作プロデューサー、僧侶が出演。今回は第4弾の企画となり、任命式や工場見学などの様子が配信される。
ササダンゴさんは「高岡の若い職人はどんなに高性能な設備よりも高い技術を持っている。質のいい製品と、生産性の高いビジネスとしてもアピールしたい」と力を込め、橋本さんは「高岡は他にまねできない技術が展開されている町で、メディアに関わる身として盛り上げたい」と語った。
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