五十四年にわたり、関東一円の高齢者施設を巡って踊りなどの芸を披露してきたボランティア団体「あすなろ会 左真紀(ひだりまき)一座」が、会員の高齢化で存続が危ぶまれている。座長の塚本邦昭さん(80)=江戸川区=は「一芸を持っている方に協力してほしい」と、新規メンバーを募集中だ。
一九六七年三月、塚本さんをはじめ、都内の若者約三十人が、高齢者施設の利用者との交流を目的に前身の会を結成。施設を訪れ、無料で日舞やマジック、腹話術など、会員がそれぞれ得意な芸を披露してきた。
塚本さんは八九年に座長に就任。会社勤めの傍ら、月四〜五回のペースで活動し、訪れた施設は三百カ所近くになる。「利用者の笑顔と拍手に、お金には換えられないやりがいを感じる。仲間に恵まれ、家族の理解があったから続けられた」
今年九月に二千公演を達成する予定だったが、新型コロナの影響で、昨年二月の公演を最後に活動を休止。その半年ほど前から、平均年齢約八十歳の会員十八人のうち、男女四人が高齢者施設への入所や病気で活動できなくなった。
コロナの感染状況が改善し、来年には再開できる可能性があるが、会員が減る中、塚本さんは活動継続に不安を抱く。今では自分よりも若い人の前で舞台に立つことも多くなった。これまで大きなけがや病気もなかったが、九月に八十歳になってから、「今けがをしたら会は終わってしまう」と、階段の上り下りなどは慎重になったという。
活動の継続と多彩な芸を披露するため、新たな仲間を募るとともに、活動場所となる高齢者施設を探している。会員の条件は八十歳までの健康な人。「漫才や落語など、お年寄りに分かりやすい芸ができる人に加わってほしい」と話す。応募は塚本さん=電080(6740)5395=へ。(太田理英子)
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