
「元には戻らない」閉店を決意
「歌舞伎町は変わってしまったんですよ」 日本を代表する歓楽街の東京・歌舞伎町。緊急事態宣言が明け、人出も戻り始めた10月中旬、小さな酒場が密集する「新宿ゴールデン街」でバーを経営していた佐々木美智子さん(87)は、慣れ親しんだ街を見ながら寂しそうに語った。佐々木さんは1968年に最初の店を開店し、数々の著名人とも交友を結んだ「伝説のママ」だった。
新型コロナウイルスの猛威が街を一変させた。感染を広げる「夜の街」の代表格として歌舞伎町には世間から厳しい視線が注がれ、常連客が店に来なくなった。「コロナはまだまだ続く。もう元のような状況には戻らないかもしれない」。昨年3月、佐々木さんは休業し、再開することなく今年7月に店をたたんだ。
政府は昨年11月、営業時間短縮要請に応じた飲食店などに都道府県が支払う協力金の原則8割を負担する方針を表明。コロナの収束が見通せない中で、協力金の上限はどんどん引き上げられた。
一方で、支給の遅れや支援に対する不公平感が当初から指摘された。佐々木さんも協力金の給付を受けられないか調べたが、店の権利関係の問題から、受給対象者になれなかった。周囲は、時短要請に従って協力金をもらう店と、要請に従わず営業を継続する店に分かれた。
「羽振り良くなった」「家を買ったらしい」飛び交う中傷
「あいつは急に羽振りが良くなった」「高級外車や家を買ったらしい」。協力金を巡って真偽不明のうわさが飛び交った。店同士の中傷が広がり、街に「心の分断」が生まれた。佐々木さんは「店を開かない方がもうかる協力金の制度はおかしい」と漏らす。
実際、東京・銀座でバーを経営する男性は「自粛要請に従って協力金をもらう方が得だよ」と断言する。協力金は、従業員が少なく家賃など固定費が低い店ほど「利益」が出るとされる。「小さな店であればあるほど得で、年間1000万円以上もうけを出している店舗もある」
からの記事と詳細 ( 歌舞伎町に生まれた「心の分断」、協力金で年1000万円利益の店も 政策を検証【#あなたの衆院選】(毎日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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