(セ・リーグ、阪神6-0広島、4回戦、2勝2敗、14日、甲子園)振り抜いた打球が緑の芝生で弾んだ。D6位・中野(三菱自動車岡崎)が森下から値千金の先制打。甲子園では初のお立ち台に上がった。
「新人の中野です。名前と顔を覚えてもらえるようにもっと頑張りたいと思います。何としても自分が決めてやろうという強い気持ちで、打席に入ったことがいい結果につながったと思います」
二回だ。2死一、二塁で打席に立つ。相手は開幕からここまで16イニング無失点中の右腕。カウント2-0から151キロ直球をとらえた。右前へ運び、二走のD1位・佐藤輝(近大)が生還。一塁上で右手を大きく挙げた。甲子園初打席で初安打。初対戦の昨季新人王から1点を奪った。
「すごい自信になりましたし、こういう投手を打っていかないと、スタメンで出る機会もないと思う。これからもエース級のいい投手を打てるように準備していきたい」
10日のDeNA戦(横浜)から3戦連続でスタメン出場し、3試合連続打点。4戦連続安打。波に乗っているが「まだまだアピールが足りない」と満足はしていない。
甲子園には日大山形高時代の2年夏に出場。山形県勢初のベスト4入りに貢献した思い出の場所で「やりやすさは感じます」とうなずいた。
当時から「レギュラーを張っている以上、一番練習するのは当たり前」と慢心せず、黙々と努力を積み重ねるタイプ。東北福祉大、三菱自動車岡崎で経験を積み、再びこのグラウンドに。チームにも自身にも大きな一打を放った。
矢野監督は「初めて対戦するピッチャーばかりだけど、速い球でも変化球でも対応力もある」と評価。遊撃では初失策を犯したが「どんどん(長所を)伸ばしていってくれたら、もっともっと面白くなる」と期待した。
「テレビで見ていて、いつかはあそこ(甲子園のお立ち台)に立ちたいという気持ちがあった。立つことができて、すごくうれしい気持ちで、すごく見晴らしが良かったです」と中野。米男子ゴルフ「マスターズ」で日本男子初のメジャー制覇を果たした松山英樹(LEXUS)は東北福祉大の先輩。「自分もがんばらないと」と話して臨んだ試合で結果を出した。このままレギュラー定着、そして新人王を目指していく。(菊地峻太朗)
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