【4月5日 Xinhua News】中国IT大手の騰訊控股（テンセント、Tencent）と独自動車大手フォルクスワーゲン（VW）傘下のアウディ（Audi）はこのほど、アウディのインテリジェント・コネクテッド・システムの開発をテンセントが支援する戦略的協力を締結した。両社はスマートコックピットやデジタルマーケティング、ユーザー管理などの分野で連携する。
テンセントは今回の協力で、ソーシャルやコンテンツ、サービスなど豊富な資源とデジタル技術をアウディのスマートコックピットに導入する。最新のコネクテッドシステムを搭載したアウディ車に、通信アプリ「微信（ウィーチャット、WeChat）」やQQ音楽、車載ミニプログラム、テンセント地図などのサービスを提供する。
アウディ中国のベルナー・アイヒホルン総裁は「テンセントとの戦略的協力の強化で、中国の消費者に向けたアウディのラインアップを拡充し、特別な需要に応じたカスタマイズサービスを提供できる。今回の提携は『中国で、中国のため』というわれわれのコミットメントを体現し、中国の消費者の体験を向上させる」と述べた。
テンセントの湯道生（ドーソン・トン）高級執行副総裁は「アウディはここ数年、中国でデジタル化、電動化、スマート化戦略を強化し、業界のイノベーション発展をけん引してきた。テンセントはアウディの重要な協力パートナーとして、車のインターネット（IoV）やビッグデータ、クラウドコンピューティング、スマート製造などの強みを生かし、確実なデジタル基盤を提供する。アウディが中国の消費者向けにより使いやすく整ったデジタルサービス環境を構築し、技術の飛躍的進展と革新を進めるのを後押しする」と述べた。
テンセントは2018年、スマートモビリティ分野に本格参入した。以来、IoVや自動運転、クラウド、位置情報サービス、モビリティサービスなどの分野でデジタル技術やデジタル資源を活用し、自動車業界のデジタル化転換に協力している。これまでに提携した自動車メーカーは33社、同社の技術を搭載した車は120モデル余りに上る。(c)Xinhua News/AFPBB News
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