九月中旬に修学旅行を実施する名古屋市内のある中学校が、旅行直前に生徒や引率教員が新型コロナウイルスに感染した場合、旅行自体が中止になる可能性があると保護者に通知していたことが分かった。その際に旅行会社に支払う代金(企画料)は各保護者の負担としている。感染した生徒へのいじめや犯人捜しにつながる恐れがあり、保護者は懸念。学校側も苦慮している。 (宮崎厚志)
この学校は元々、春に東京へ行く予定だったが、コロナ禍で九月に延期した上で行き先を静岡・山梨に変更。二泊三日で旅行代金は一人五万五千円を見込む。感染による旅行中止の可能性や企画料負担の点は通知文で保護者に伝えた。通知内容は名古屋市内一律ではなく、学校判断という。
具体的にどういう場合に旅行が中止になるかについて、教頭は「学校だけで判断せず市教委に相談する」と話す。市教委によると、感染判明が旅行の何日前か、学校内の濃厚接触者の範囲、対象者のPCR検査が旅行に間に合うかなど、発生状況で異なるという。
これに対し、生徒の父親(42)は「こういう通知が出ると、体調に変化があっても言い出せないのでは...
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