新型コロナウイルスの感染拡大を受け、西尾張地域十三市町村のうち、津島、あまの二市が公立の小中学校の修学旅行を中止することが本紙の取材で分かった。宿泊を伴う旅行は「感染対策が取りにくい」との理由からだ。「実施」とした自治体でも、感染者が多い東京を避けたり、日帰り旅行にしたりと、現場の対応が分かれている。（下條大樹、深世古峻一、鈴木里奈、牧野良実、岩井里恵）
十三市町村の教育委員会に、修学旅行実施の有無や行き先などについて取材した。
二十六日に修学旅行の中止を決めたあま市。七月まで東京への行き先を変更しながら実施することも模索したが、八月、市内で子どもの感染者が出たことから教育委員や学校長、学校医らで話し合って決断した。
吉川誠教育部長は「食事の回数が多くなり、泊まりでの旅行は感染リスクが高い。新型コロナウイルス感染が収束しておらず、実施する予定でも校内で感染者が出たり、行き先で感染が拡大したりし、中止になってしまうことを考えた」と指摘。一方で「一生に一度のイベントが無くなり、思い出に残らないのはかわいそうだ」とも話し、学校ごとに日帰り旅行...
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