コロナ感染防止徹底、安心安全な修学旅行提供
日本旅行業協会(JATA)は6月3日、「旅行関連業における新型コロナウイルス対応ガイドラインに基づく国内修学旅行の手引き」を策定した。策定にあたっては、「旅行業における新型コロナウイルス対応ガイドライン」をはじめ、交通、宿泊、飲食業など関連業界のガイドラインを参考に、国内修学旅行において徹底すべき感染予防対策をとりまとめた。日本修学旅行協会、全国修学旅行研究協会の協力を得て策定した。
手引きでは、修学旅行について、文部科学省の学習指導要領で特別活動のひとつに位置付けられた「諸外国にも類例のない教育活動」であり、「極めて価値のある教育的体験活動」としたうえで、「修学旅行実施において、新型コロナウイルス感染症の感染防止を極力図り、充実した修学旅行を実現していくため、旅行業に従事する旅行会社の総意を結集し『国内修学旅行の手引き』を策定した」として、学校や教職員、児童、生徒、保護者に安心・安全な修学旅行の場を提供すべく、最大限の努力と支援を行うとしている。
食事・入浴・就寝以外はマスク着用を励行
交通・宿泊施設等に消毒や最大限の換気依頼
対策にあたっては、飛沫感染と接触感染のリスクを考慮し、飛沫感染では換気や対人距離、接触感染では共有物品や手の触れる場所の頻度を特定し、消毒や手洗いなどの対策を講じる。
健康観察徹底、体調不良者は参加取り止めを
重症化リスク等も事前把握、参加同意書依頼
学校側には、児童や生徒に旅行中の感染防止対策(感染予防の行動、手洗いや咳エチケット、乗り物乗車中や食事中、大浴場利用中に会話を控える等)の事前指導を実施してもらう。
各輸送機関では一人1席ずつの座席確保
最大限換気、貸切バスは5〜6分で完全換気
旅程上のサービス提供事業者である交通機関、宿泊施設、食事施設、入場拝観施設、体験学習プログラムなどの事業者に対しては、各業界や施設が定めるガイドラインに則り、従業員の体調管理、定期的な消毒や消毒設備の設置、機能を最大限活用した換気の徹底などを依頼する。また、体調不良や濃厚接触の疑いのある従業員によるサービス提供を断る。
食事は可能な限りバイキング避けセットメニューに
場合により食事交代制や入浴時の定員削減検討
宿泊施設や各食事施設での食事については、可能な限りバイキングや複数での鍋料理等は避け、一人ずつのセットメニューでの提供を基本とする。コップや箸などは適切な消毒や洗浄、または使い捨てなどの特段の対応を依頼する。
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June 04, 2020 at 11:15AM
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