国境の再開計画を発表した国のリストにキプロスが加わった。この地中海の島国では、国境を再び開く準備がほぼ整っている。まず入国できるのは特定の国からの旅行者となる。また、旅行者を呼び戻す工夫もユニークだ。キプロス滞在中に新型コロナウイルスが陽性と判定された場合、キプロス政府が滞在費を補償するという。
キプロスの運輸大臣であるヤニス・カロソスは、同国のホテルは6月1日(月)から、国際旅客便の運行は6月9日(火)から再開すると発表した。受け入れ可能国について、キプロス政府は二つの段階を設けてリストを作成。
第1段階では、ギリシャ、マルタ、ブルガリア、ノルウェー、オーストリア、フィンランド、スロベニア、ハンガリー、イスラエル、デンマーク、ドイツ、スロバキア、リトアニアからのフライトが再開となる。6月20日(土)からスタートするに第2段階では、スイス、ポーランド、ルーマニア、クロアチア、エストニア、チェコからのフライトも追加される予定だ。ただし、最近の検査で陰性である結果を求められる場合もある。
初夏にキプロスの砂浜で休暇を過ごしたいと思っていたイギリス、アメリカ、フランス、スペイン、イタリアなどの国にとっての良い知らせはない。現状ではこれらの国の人々は、キプロスへ入国することはできない。
しかし、受け入れ対象国の第3段階は未定だ。希望を持ってもいいだろう。ライアンエアーは最近、早ければ7月1日にも、イギリス、イタリア、フランス、キプロスなどの路線の運行を行う計画を発表している。あるキプロス当局者が、7月にはイギリスとロシアも受け入れ対象国に追加できる可能性が高いと述べたとの報道もある。
もし、受け入れ対象国のリストに入っていれば、キプロス政府によるかなり異例の補償を受けることができる。キプロス入国後にコロナウイルス陽性と診断された旅行者の費用を支払うことを約束しているのだ。もちろんこの施策は、旅行の予約を促すものだ。キプロス政府が支払う費用には、影響を受けた旅行者一行の滞在費、薬代、食費が含まれている。感染した旅行者には、専用の病院やホテルも用意。旅行者側が支払う必要があるのが、帰国ための費用だけとなる。
2020年が終わる前までに、あの澄んだ青い海で泳ぐチャンスがきっと訪れるだろう。コロナに感染しても、旅行保険の補償範囲かどうかを心配する必要もない。
多くの国では、不必要な外国への渡航には注意を促している。帰国した国民を含めた、全ての海外渡航者を隔離している国もある。旅行について考える前に、関連する全ての制限を確認するようにしよう。
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