ことし２月に新型コロナウイルスの集団感染が発生した北見市の施設で、道や市が自粛の協力を求める中、生活用品の販売会が開かれました。
主催した会社は「換気などの対策はしている」としています。
北見市にある展示会場「北見綜合卸センター」では２５日から３日間、大阪・茨木市の会社が靴やフライパンなどの生活用品の販売会を開いています。
この会場ではことし２月、別の催しに参加した１１人が新型コロナウイルスに感染する集団感染が発生し、北見市や道は２４日から会場や主催した会社に自粛の協力を依頼しました。
これに対し会社は、すでに広告のチラシを配布したことや、会場の換気をしたり必要に応じて入場制限をしたりといった対策をするとして、開催を決めたということで、会場には買い物客が訪れていました。
状況確認のため会場を訪れた北見市の辻直孝市長は、「自粛の協力をお願いしたが残念だ。終息に向けて全道一体となって取り組んでいる状況を理解していただきたかった」と話していました。
「北見綜合卸センター」の小松正道理事長は、「主催者とは中止も含めて協議をしたが受け入れられなかった。施設側としては過密にならないようにより広い場所を提供するなどできる対処は行った」と話していました。
主催した会社はＮＨＫの取材に対し、「会場はスペースも広く過密にはならないと判断した。感染症対策も行っている」と話しています。
【休業要請ではなく「協力の依頼」】
道の緊急事態措置では、展示施設の会場の床面積が１０００平方メートルを超える場合、特別措置法に基づいて基本的に休業を要請するとしています。
しかし、北見市によりますとこの展示会場は４００平方メートルのため休業の要請はできず、法律によらない「協力の依頼」にとどまったということです。
休業の要請は事業者が応じなかった場合、名前の公表ができますが「協力の依頼」ではそうした対応はできないということです。
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April 25, 2020 at 05:18PM
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自粛協力求める中 北見で販売会｜NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp
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