新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、全国的に献血者が減少している。日本赤十字社によると、２月下旬の血液確保は計画の約９割にとどまった。企業やイベントへの献血バス派遣の中止が相次いでいることなどが理由で、日赤は輸血に支障が出る恐れがあるとして「安定的な血液確保に協力を」と呼び掛けている。
国がイベント自粛を求めた２月２５日以降の落ち込みが深刻で、福島県でも減少傾向にある。県赤十字血液センター（福島市）によると、２月２２日から今月４日までの献血者数は目標の９６．６％で約１００人分不足した。また、企業への献血バス派遣中止４件が決まっており、今月も減少の見通しという。
「献血バス派遣中止が痛い。本県から感染者が発生すれば、さらに落ち込むのでは」。同センターは危機感を募らせつつ献血ＰＲに注力している。頼みの綱の福島、会津若松、いわき、郡山各市の献血ルームでは受付時の手指の消毒などの予防対策を講じている。
同センター内にある献血ルームでは５日、平日としてはいつもより多くの献血者が訪れた。献血に来た伊達市の会社員（３３）は「献血が不足しているからこそ協力したいと思った」と話した。
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March 06, 2020 at 07:58AM
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